ナショナル (まだパナソニックではなかった頃の)NV-10000

ついに登場しました、私をVA機器の世界へ導いた、伝説のデッキです

上は専用チューナー、そして下が1981年(20年前!!!)の最先端技術の塊

マックロード NV-10000、そうです10000番代の元祖デッキです

NV-V10000(S-VHS)にも

負けない重厚さです

何より本体中央部の
シャトルリングが目を
引きます

このシャトルリング
ただのサーチ&スロー
ではありません

操作パネルを開いた状態

意外とあっさり風味です

もう手元には無いので
型番を失念しましたが
同じマックロードで
トップローディング(蓋が上に
開くバージョン)と操作ボタン
の配列が同じです

サーチボタンが独立して
いるあたりも同じ

どうやら、その辺が
ベースのようです

外見で目に付く
シャトルリング、ここでは
「スピードコントロール」と
表記されています

-1/3〜+2倍とサーチを
させる事が出来ます

もっともただのサーチでは
ありません

NE(ノイズイレース)です

1981年で、ですよ

松下の場合はカタログでは
ピエゾヘッドと表記して
いたと思います

ならば中身は・・・・・・・

三菱のNEサーチ機と
同じようにスリップリングを
搭載しています

三菱はS-VHS(1987年開発)
移行の機種に搭載して
いた筈ですので
VHS規格でのNEサーチ
システム初号機という
所でしょうか

繰り返しますが
1981年製です

VHSは確か1976年に
規格が出来上がって
ますので6年後にNEシステムが
世に出た事になります

インピダンスローラーが2個
有りますので、今のデッキに
比べるとかなり走行系は
しっかりとした物なのでは
ないでしょうか

ノイズレスシステムについて・・
未確認ながら
どうもフィリップスの技術転用らしい
松下オリジナルではないのかな?
ただ、民生VHSでは初のようです

 

ヘッドのカバーに

「高圧注意」

と言うシールが・・・・・

後ろの圧電素子駆動基板にも
同様の注意書きが有ります

さすが初号機・・・・

次にローディングモードについて

本機はタイムカウンターは
ありませんが

ブランクサーチ
インデックス頭出し

等の機能があるので
ハーフモードもついています
通常は左のように
コントロールトラックまで
専用のアームで引っ張られます

これがフルモード時

ちなみに鉄板メカです

リールは専用モーター

メカ駆動にはモーターと
ソレノイドを併用

テープイジェクトにも
専用モーターを
搭載しています
(画面右端)

操作パネル部

通常の早送りとは別に

早送り再生
巻き戻し再生と
サーチ専用のボタンが
独立しています

本機はステレオ仕様ですが
Hi-Fi機ではありません
ノーマルトラックが
ステレオ仕様です

よってDolbyNRを搭載しています

だからこのように
DOLBY-SYSTEMのロゴが
大きく張り付いています

これでカウンターが
リニアタイムカウンター
だったら言う事無いのに・・・

この機械、端に
「残量」ボタンがあるのですが
今ひとつ使い方が分かりません
多分「分単位」で出てくる
と思うのですが

 

番地選択は今で言う
VASS相当のものだと思います

VISSとはまた違うようで

外部入力は背面には
ありません

1981年
ビデオデッキ2台も持ってる
人は、まぁ居なかった
でしょうし

カメラ端子も有ります
電源供給が出来るヤツ
ですね

HiFiじゃないけど

ステレオ出力です

今となっては貴重ですね

専用チューナーとは
特殊ケーブルで結びます

なのでNV-10000は
チューナーは内蔵していない

アンテナ入力はある

という変わった仕様です

本機の左側側面は
一面音声回路です

なので反対側は・・・

4枚重ねのシスコン基板

一番底のベース基板に
ビデオ回路が載っているようです

緑色の基盤には
「シスコン基板」と表記があり
その上の基盤には
「パターン生成」と記述が
有ります


NV-10000

これがやがて

S-VideoMaster
NV-V10000

DVデッキ
NV-DV10000

と語り継がれてゆく訳です


今回は思い入れのある
デッキだったので
重くなりました
それだけ思い入れが
詰まっていると言うことで・・